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1989 | TER House

■ 千葉県建築士会 “ 第5回 建築コンクールちば” 優良建築賞

■ 平成二年度 関東甲信越建築士会 ブロック会賞

イタリアから帰国した直後に設計した自邸。二世帯住宅という要件から上下階完全分離のゾーニングとなっているが、実際には内部アクセスをもち「スープの冷めない距離」より「スープの熱い距離」というコンセプトのもと、1階の広い居間を二世帯間の対話空間として充実させることを課題とした。

 

また家族だけでなく、パーティー等多くのゲストを招き入れる為に前庭と一体化したフレキシブルな空間構成を設計の要件とした。

 

建築的には、外観からは石造りのイメージであるが実は木造在来工法の構造的な実験によって成立している点と人の交流に主眼をおいた独特な空間構成とした。これらは堅牢さと中庭へ向かう解放感とを調和させたイタリアのパラッツォ( 宮殿) をモチーフにしている。

 

ファサードには縦長の開口部を連続させ、太陽高度角方位角を計算しながら採光, 通風を確保。その方向を真南に向けて凹曲面にすることにより季節を翻訳しながら一日中太陽の光が差し込み、連窓による光と影が日時計のように動き、時のうつろいを感じさせる。

 

文責:学習研究社“ 学研 ハウス&ホーム”

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