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作品データ・年表

南小中台保育園の敷地は北側水路･遊歩道、南側前面道路・斜面緑地に囲まれ豊かな自然が残っている。

デメテルホールの計画では既存園庭面積を出来るだけ減らさず、保育・遊び環境が整備後も継承できるよう敷地東側にコンパクトに配置した。

既存園舎とはペデストリアンデッキで１F 及び２Ｆレベルで動線を確保し、デッキボイドにはシンボルツリーのニッキを植樹している。

デメテルホール外周には築山・麦穂の坂道・リビングテラス・バルコニー・ペデストリアンデッキ・既存階段等から構成される立体回遊路を設置し、

周辺の風景がシーケンシャルに出現する眺望環境を確保した。

園児の安全・安心を確保するためには視認性、即時性等を高めることが重要であることから、内外空間の視覚的連続性・開放性・接地性を

高めることに留意した。

保育室は利用要求の変化や多様な活動に対応可能な空間とするため高天井のオープンスペースとした。

なお、本計画・設計では「特色ある遊び活動写真を用いた園児に対する評価実験」を行い、計画・

設計上の知見を得た。また竣工後も「1/20 スケール家具配置スタディー」「使われ方調査」等を実施し、入居前後の評価・検証を継続している。

［協働：東海大学 山﨑俊裕 研究室］